この付近で、太宰治は時の愛人山崎富栄と入水します。お互いの体をしっかりと結びつけて。
「子供は皆 あまりできないやうですけど 陽気に育ててやつて下さい たのみます ずゐぶん御世話になりました 小説を書くのがいやになつたから死ぬのです
いつもお前たちのことを考へ、さうしてメソメソ泣きます」
「美知様 お前を誰よりも愛してゐました」
(太宰の美知子夫人に宛てた遺書。何度か書き直したうちの一つ。美しすぎる。最後の美知子さんへの言葉は絶対に本音でしょう。美知子さんは素敵です。)
「遺書をお書きになり 御一緒につれていっていただく みなさん さようなら」
(山崎富栄の六月十三日の日記。強烈に、女を感じる。)