書斎には、いつでも季節の花が、活き活きと咲いている。けさは水仙を床の間の壷に投げ入れた。ああ、日本は、佳い国だ。パンが無くなっても、酒が足りなくなっても、花だけは、花だけは、どこの花屋さんの店頭を見ても、いっぱい、いっぱい、紅、黄、白、紫の色を競い咲き驕(おご)っているではないか。この見事さを、日本よ、世界に誇れ!
「新郎」